2018-03-30

施工前

居間






台所






玄関






台所







台所






階段





よく見る古い家をリノーべションしてみる?

知人から、空き家になってしまった家の活用で、相談をうけたのは昨年の夏。

「神戸にある築33年の家。もう20年も住んでいないから水廻りも使えない。どこからどうしていいかわからない。」


そう語る知人の家がこちら、





外観は想像していたより、劣化も進んでなく、
家の程度もいい。


まずは、庭で育ちっぱなしの木を伐採して家に日を当ててみることからやってみようと提案。

さっそく植木屋さん(48)にきてもらい伐採作業開始。






その植木屋さん、腰をおろして休憩しているときに、神戸での住宅事情を聞いた話が印象的でした。

「今はマンションやアパートに住んで電気を使っての生活。子どもは火を知らない。僕は焚き火が好きだから、伐採クズを焼いて火を見て楽しむことが多い。ある日、知人の子どもが家に遊びに来て、焚き火の火を触ろうとしたので驚いた。」



私のモデルハウスには薪ストーブがあって、それを見学に今の季節は子連れのお客様がこられる。
触ると熱いこと、やけどして泣いてしまうことを教えると、子どもは皆、薪ストーブとの距離に注意する。熱く感じる距離まで近づいたら、それ以上近寄ろうとしない。

この光景をみるとまだ生活の中に、自然が息遣いしているのだと安心する。



植木屋さんはこうも言った、

「焚き火をすると煙が出るでしょ? 狼煙をみつけるとすぐに役所に電話するヒステリックなオバサンもいる。町の人は他人と距離が近すぎるのか、ストレスいっぱいでみんな病んでますよ。僕も近い将来、ゆったりとした地方へ移住したい。」





静かに始まろうとしている地方移住ブーム。
あこがれやイメージをより現実に体験できるよう、地方の空き家も活躍できればいいなと思う。




そんなことを考えてたら、作業も終わりました。

うん。すっきり♪

2018-03-24

塩屋家をはじめます。

新しい空き家の活用方法、
”塩屋家”をはじめてみます。





二ヶ月後にはホームページも作ってブログもスタートする。
写真はホームページ(案)

いまはその準備段階であれこれ思案しているところ。
※塩屋は地名、神戸市西部に位置する山と海に囲まれた住宅地。高齢化が進み空き家が目立つようになってきた。


ところで、塩屋家とはいったいなんぞや?
”デザイン賃貸ハウス”
こう説明するようにしようと思う。

大切にしたいのは
1.地域性をデザインに組み込む
2.他人と関係性をもつ。
3.( 思案中。。。  )



僕もそうだけど、地域に暮らしている人みんな、住んでいる家の形態は二つにわけられる。
・所有
・賃貸

不動産には所有者が明記されているから、その所有者が住んでいるか、その他の人に貸しているか、のいずれかに当てはまる。

結婚して家族が増えて、夢のマイホームを手に入れることがサラリーマンの勲章。もうひと一昔前にもなるんだなと空き家を見ていつも思う。


子供は巣立って家主もリタイア後余生を過ごすため田舎に帰る。誰も住まなくりどうしようかと家主が不動産屋に相談へ行くと、
「築何年? 駐車場は? あまり古くて車も停めないなら借り手も買い手見つからないよ」
なんとかして欲しい家主の希望をほったらかしにされる答えをもらうことが多くて悲しくなる。

借り手の要望を叶えることも大切だけど、地域に存在してきた家が活躍する方法もあって良いと思う。

昭和の終わりに建てられているから外観も内装もちょっと残念な印象を受けることが多いけど、そこにデザインを加え、間取りも生活スタイルにあうように変更。こんな住み方もいいねと言ってくれる人へ”塩屋家”を届けたいと思う。


現在、神戸で改修工事をおこなっている家は、実はこの塩屋にある。
完成すれば、デザインを足して間取りもグッと変更した写真をアップしますのでお楽しみに。僕も楽しみ。